「Ｙ――――――!!!!!!!」
「ふっ、地獄の底から舞い戻ってきたぜ」
「し、死んだはずじゃなかったのか」
「王大人の医療技術は世界一とか、
メイデン様やサティ様のおかげっぽい感じですYO！」
「そ、そうか……」
「さて、Ｋ兄者。そろそろこちらからも反撃といきませんか」Ｙが不敵に笑う。
「そうだな、やられっぱなしは性に合わん」Ｋも笑みを浮かべ返す。
「とっておきの策があるんです」
「それは？」
「パクティオ――」
「『黄色いバカンス』はいい曲だと思うのだが、どうだろう？」
「……それなら、プリティコミューンでデュアルオーロラウェ――」
「ジャポニカ王子とのじゃんけん勝負に応じちまったあとって、
妙にむなしくなんね？」
「わかりました。やはり最先端のハートフルコミューンでデュアルオーロ――」
「クロミ様のぬいぐるみを買う勇気がまだ持てないんだ」
「ちょっと！ このままじゃ暗無垢系の魔法使いにやられちゃいますYO！」
「 萌 え の 練 成 を 執 行 す る 」
「な、なんですか、それは――」
「属性を触媒にして、次元を超えて神を顕現させる究極の召還術――二人ならばあるいは」
「ぶっちゃけ、妄想を三次元に具現化してみようってことですか？」
「せっかく飾りたてた言葉を台無しにするのはよしなさい」
「しかし、できるのでしょうか……そんなこと」
「座して死を待つくらいなら、兄者の道を貫いて死ね」
「 ！ ……ふっ、そうでしたね……おれたちは――」
「ああ」
「「 兄 者 同 盟 だ 」」 |
